住職が顔出しをした方が良い理由
当寺のホームページやYouTubeチャンネル、パンフレットなど、様々な媒体で住職である私の顔写真を公開しています。いわゆる「顔出し」です。
積極的に顔出しをしているお寺はまだ少ないかもしれませんが、住職が顔を出すことには大きなメリットがあると考えています。
皆様の安心感に繋がる
最大の理由は、住職が顔出しをすることで皆様に安心感を与えられるという点です。初めてお会いする方にとって、事前に顔が分かっていることは安心材料になります。「どんな住職だろう?」「怖い人だったらどうしよう?」といった不安を、顔写真を通して少しでも和らげることができればと考えています。
当寺では、様々な表情の私の顔写真を積極的に公開しています。正面からの写真だけでなく、読経をしている姿や話している時の表情など、色々な角度からの写真をご覧いただくことで、どのような住職なのかをより具体的にイメージしていただけるよう努めています。
お寺の信用・信頼に繋がる
住職が積極的に顔を出すことは、お寺全体の信用や信頼を高めることに繋がると考えています。住職は、文字通りお寺の顔であり、看板です。顔が見えることで、より親近感を持っていただきやすくなるのではないでしょうか。
もちろん、顔出しにはリスクも伴います。顔写真と共に悪意のある情報がインターネット上に晒されたり、「ここの住職は良くない」といった評判が広まる可能性も否定できません。また、万が一住職が事件を起こした場合、すぐに特定され報道されるでしょう。
しかし、信用や信頼を得られるというメリットを考えると、ある程度のリスクは覚悟すべきだと考えています。リスクを恐れていては、何も前に進むことはできません。
世代がおおよそ把握できる
顔出しによって、住職の年齢層や世代をある程度把握していただけるという利点もあります。私の場合は、プロフィールページで何年生まれか公開しているため、年齢も知ることができます。
住職の年齢が若いか年配かは、必ずしも重要ではないかもしれません。しかし、事前に世代が分かっていることで、安心感を覚える方もいらっしゃるでしょう。
世代が近いことで、共通の話題で共感しやすかったり、親身な相談がしやすかったりというメリットも生まれます。実際、最近では比較的若い世代の方からのお問い合わせやご相談が増えており、私自身も共感しながらお話を聞かせていただく機会が多くなりました。同時に、皆様からのご相談を通して、日々学ばせていただいています。
まとめ
住職はお寺の代表であり、顔となる存在です。私自身、最初は顔出しすることに抵抗がありましたが、慣れてしまえば気にならなくなりました。顔出しによって皆様に安心感を持っていただき、それが最終的にお寺への信用や信頼に繋がるという点が、最も大きなメリットだと感じています。
お寺はもっと積極的に住職が前に出て、「またこの住職が出てきたか!」と思われるくらいでちょうど良いのかもしれません。